あなたは、「平和な家庭に育ったから自分はアダルトチルドレン(AC)じゃない」と感じていますか?
※アダルトチルドレン(AC)とは、家庭内トラウマ、虐待、ネグレクト、過干渉などを経験して、そのまま大人になった人のことです。何らかの生きづらさを抱えています。
私は…というと、もちろん100%完璧な家庭ではありませんでした。でも、それなりに困ることなく育てられました。
だから、私はアダルトチルドレン由来の生きづらさはないだろう、と思っていたんです。
そう、カウンセリングを受けるまでは。。
今回は私の過去を例にして、どのようにアダルトチルドレン(AC)の要素に気づき改善していったかをお伝えしていきます。
実際にカウンセリングを受けてみて…
これまでにも、私はモヤモヤがある時や、理想の自分になりたいけどなれないなっていう時は、カウンセリングを受けていました。
そんなある日のカウンセリングにて。
当時のモヤモヤを吐き出したときに、出現した生きづらさの種がありました。
それは「弱音を吐けない。不安な気持ちを人に言えない」でした。
だから一人で限界まで頑張ってしまう。一方で、誰も助けてくれないと、自分が悲劇のヒロインのように感じてしまっていました。
そしてそれは、私の中で当たり前のことだったんです。みんな同じでしょ?って。
でも、”弱音や不安を人に言えない”ってどうしてなんだろう?”って深掘りしてみました。そしたらでてきましたよ笑。芋づる式に過去の幼かった自分の記憶が。
幼ない頃から私は、人の表情をよんだり、相手の気持ちを敏感に察する子供でした。他人との集団生活に本格的にはいる幼稚園から、私は常に緊張状態だったんです。まわりの子供が気になる。その子たちの会話についていけない。話そうと思っても言葉がでてこない。まるで私の頭の中が空っぽのように。。
そんな日々を過ごしていると、次第に「私って、人と違う。人よりだいぶ遅れてる。」って感じるようになりました。毎日教室に入る前からドキドキしていたし、他人が気になるし、自分を表現できずにロボットみたいなぎこちない振る舞いになるし、で。
で、その後です。
過去のちょっとしたやりとりで取り込んだ思い込み
そんな超大人しい私にたいして、お母さんは暗に否定的でした。(当時の私の感じ方)
でも、私は不安な日々が続いていたからお母さんに気持ちを聞いてほしいって思ってました。
だから、ある日勇気をだして、やんわりとその時の不安な気持ちをお母さんに伝えたんです。
そしたら、お母さんから返ってきた返事は予想外のものでした。
「しっかりしなさい」「不安でもしんどくても学校はいかなきゃいけないものなんだよ」と。
そんなことを言っていました。
不安な気持ちを伝えたら、それを否定される。そうなると、私はもう誰にも何も言えなくなってしましました。
・つらいこと不安なことがあっても我慢しないといけない
・自分一人で色んなことを乗り越えないといけない
・自分でしっかりしないといけない
・人に頼ってはいけない
その時から、私はこういう信念で生きはじめたんです。無意識に刷り込まれていったから、みんなも同じように我慢しながらやってるんだって思ってました。
カウンセリングで「ハッ」とした気づき
このカウンセリングでわかったこと。それは「弱みや不安を人に言えずに抱え込んでしまう」という生きづらさがどこからきたのかです。
同時に、当時のお母さんの気持ちにもなってみました。お母さんも不安だったから、突き放すような言葉がでてきたんだろうなって。当時はお母さんも、他の兄弟や仕事のことでいっぱいいっぱいで、うけとめるキャパがなかったのかも、って。この視点は大人になった今、そして母になった今でないとわからなかったことかも、とも思います。
こういった感じでカウンセリングを受けてみると、自分の複雑化した感情や思い込みがスルスルとほどけていって心が柔らかくなっていきました。
隠れていたものが「見える化」されていく感覚。
見える化されたから、これからは自分の思い込みに気づくことができます。そして、今の私はもっともっと自分の気持ちを表にだしていい、もっと自由に表現していい、と思えるようになりました。
一人でがんばらなくてもいい。
つらかったら人に頼っていい。
さいごに
今回、私の過去を振り返ってアダルトチルドレン(AC)の要素がある生きづらさをお話しました。
ただ、私はHSPやアダルトチルドレン(AC)といった気質や症例は、定義づけをするための単語にすぎないと思っています。実際には、その定義を超えた「ひとりひとりの複雑化された生きづらさ」が存在しています。それをほどいていくプロセスがカウンセリングです。
私は実際にカウンセリングを受けていくことで、自分のことをもっと深く知ることができました。むしろ、毎回新たな発見があって苦しいながらも楽しくなるときもあります。
HSPやACなどのアルファベットに惑わされずに、「自分をもっと深く知って、根本から癒す」を目的とするカウンセリングもすごくおすすめです。
心あたりがある!興味がある!というかたは、お気軽にお試しカウンセリングを活用くださいね^^