こんにちは、
心理カウンセラーの伊志川さくらです。
今回は感受性が高く繊細で他人の不機嫌が気になってしまうという方へ、他人の不機嫌に振り回されない方法をお伝えしていきます。
その前にあなたに聞きたいことがあります。
あなたはこんな経験をしたことはありませんか?
あなたはある日、家族4人でインドカレー屋さんにランチを食べにいきました。
そこのレストランは全員インドの方がスタッフで働いているのですが、いつも接客してくださる方がなんかソワソワしています。
例えば、料理のお皿をテーブルにおいたらすぐに顔をそむけて厨房に戻っていったり、追加注文をした時に受けてくれる声のトーンだったり、そんな細かな部分が「いつもと違う」「なんかピリピリしている」と感じています。
ランチを食べ終わった後に、帰りの車内であなたが「いつもの接客の人、今日ちょっとピリピリしてたね」と家族に伝えました。そしたら、他の家族の2人が「え?なんのこと?」って言って、全く店員さんの様子に気づいてなかった。
こんなことは、ありませんか?
同じ人や物事を視界に入れているのに、感じ方や捉え方ってこんなにも違うという経験。
なぜ、こんなにも感じ方や捉え方が違うのか?
それは、一人ひとりの感覚に次のような傾向があるからです。
✓人の言動や行動の「細部」を無意識に見る習慣があるのか、ないのか
✓そもそも人に興味があるのか、ないのか
✓人のどんな側面(ネガティブ、ポジティブ、ニュートラル)に興味があるのか、ないのか
もちろん厳密に言うと他にも理由はあって、「過去に人の機嫌を気にしないといけない経験があった」などもあてはまる人もいるかもしれません。
ただ、ここでお伝えしたいことは、繊細で感受性の高い人は
✓人の行動や言動の細部を無意識に見る習慣がある
✓人に興味がある
✓人の感情に興味がある
ということです。
この傾向は、つまり「人が好き」だということです。
本来は人が好きだし、人との交流を通じて感情が豊富に動くタイプの人が多いと思います。
では、ここで悩みとなってくるのが、「人の表情や言動によって、あなたが影響されやすいか、どうか」です。
例えば会社の同僚に声をかけた時に、素っ気なく返事されたとしたら…
あなたはどう感じますか?
その前に、何もあなたが悪いことしてなくても、もしかしたら「あれ、私のこと嫌いなのかな…」とか「私、変なことしたのかも…」とマイナスな影響を受けてしまう時があるかもしれません。
これが、悩みや生きづらさの原因になってきますよね。
そして意外に、このマイナスな影響を受けていることを自分自身では気づかなかったりします。
相手が不機嫌→「私のせいかな…?(そわそわ、心配、ずっと考え込んでしまう)」
この流れになると、そう思うのが自分にとって当たり前すぎて、ハッと気づいた時には、何時間もたっていた、ということもあるかもしれません。
または「私のせいかな…?」と思うことによって、相手への接し方がぎこちなくなったり、自分から関係を遠ざけてしまったりなど。
これって、客観的に見ると本当にもったいないですよね…💦
だからこそ、今日あなたにおススメしたいことがあります。
それは、相手が不機嫌そうだったとしても、あなたの行動や振る舞いはいつも通りに接することです。
これが他人の不機嫌に振り回されない方法です。
心の中では「あれ、この人不機嫌そう…。」と思っても大丈夫です。
相手の不機嫌そうな表情や態度を見ると、そう思ってしまうのは無理もないです。
だけど、あなたの行動や言葉かけや表情を、いつも通りに相手に接することで、相手からの影響は受けにくくなります。それは、心と体はつながっているからです。
「あれ、私のせいかな…」と思ってしまうと、どうしても体や表情も委縮してしまったり、距離をおいてしまったりしてしまいがちですが、(もちろん、本当に不機嫌な人を無理に触発する必要はありませんが)ただ、相手を過剰に特別視したり、腫れ物にさわるように接したりすると、相手とあなたの間に違和感や溝みたいなものがでてきます。
そして、次のことを前提として知っておきてほしいです。
✓相手が本当のところどう思っているかは、相手に聞かないとわからない
✓そして、実際に相手に不機嫌の理由を聞いてみると、「あなたが原因だ」ということはほぼない
✓そして、万一あなたが原因だったとしても、きちんと対応して改善していけばいい
相手の不機嫌を感じてマイナスな影響を受けている自分にまず気づくこと、そして、上記の前提を思い出して普段通りのあなたで相手に接したり行動すること。
それを心掛けていくと、いつのまにか他者から影響を受けないあなたになっていますよ^^