こんにちは、心理カウンセラーの伊志川さくらです。
この記事を読んでくださっているあなたは、人に自分の弱いところや失敗したところ、惨めな部分を見せられないこと、ありませんか?
例えば
✓焦っているのに表面では冷静なフリをする
✓つらい、苦しいけど平気なフリして頑張り続ける
✓コンプレックスを隠そうとする
✓失敗やミスしたことを、人に言うのにすごく躊躇してしまう
✓弱みを見せることは「相手より自分の方が下」に感じてしまう。
だから、必死で弱みを見せないように努力している
いかがでしたか?
あなたに当てはまっているのもは、ありましたか?
カウンセリングに来られる方の中で、弱みを見せられなくて悩みにつながるのは、例えば、あがり症、社交不安症、精神性発汗、対人不安といった症状を抱える方が多いです。
この「人に弱みを見せたくない。惨めな自分を見られたくない」という考えは、人生のあるタイミングから無意識に身についたものが多いです。または徐々に身に付いたものもあるかもしれません。
人に弱みを見せられない状態って「いつも鎧(よろい)をまとっている」「いつも周囲の視線に敏感になってしまう」ことがあります。
しかも、本人はそのことに気づかないってこともあります。
なぜなら、長年本人が無意識に身につけてきた思考だからです。
実は私もそうでした。
私は子供の頃からそう思うのが当たり前だと思っていたので、他の人も同じように感じているんだろうな、って思っていました。だけど大人になって、やっと、そうではないって気づきました。
いつも恥をかかないように、いつも”出来ている自分”でいられるように、いつも弱みを人に見られないように、人に見せたくない部分を隠すことに必死でした。
(ちなみに、今ではだいぶ弱みを見せられるようになり、楽になりましたよ^^)
今回の記事では、過去の私のように「自分の弱みをさらけだせない」「弱み、コンプレックスを隠し続けるのに疲れた」「いつも気が張っている」そんな方へ向けて、弱みをさらけだすことのメリットをお伝えしますね^^
では、はじめに、「どうして弱みを見せられないのか」その理由からお伝えします。
自分の弱みやコンプレックスを見せられない理由とは?
結論から言うと、「その弱み・コンプレックスがあってはダメだ」と強く思っているからです。
つまり、それを認めていない、認めたくない、という強い心理が働いているからです。
そりゃあそうですよね。
「弱み」や「コンプレックス」なんて、その言葉自体にいいイメージはありませんから><
自分の中で「その弱み・コンプレックスはあってはいけない」「存在してはいけない」と思えば思うほど、人には絶対に見せたくない、知られたくない、という思いは比例していきます。
もう一つ、これは男性に多いのですが(私の経験上)、自分の弱みやコンプレックスを相手に見せると、相手から舐められそう、相手から下に見られそう、という対抗意識がわいてくる方もいらっしゃいます。
相手に舐められないようにするには、
✓いつも完璧な自分でいなきゃ
✓ちょっとしんどいけど、背伸びしてでもうまくやらなきゃ
✓失敗は許されない…
と、とてつもないプレッシャーを自分自身に与えてしまっていることもあります。
ここまで読んでみて、あなたの場合はどうですか?
・弱み、コンプレックスはあってはダメという考えが強い
・弱み、コンプレックスを見せると相手から舐められる、と思っている
上記に当てはまっているとしても、安心してください^^
もし、あなたが弱みを隠すのに必死な毎日から脱却したい、と思うならそれは可能です!
もう少し肩の力を抜いて、「今の自分もいいよなぁ」って思えるようになります。
その弱みやコンプレックスって、本当にダメなものですか…?
じゃあ、ここであなたに質問です。
その弱み・コンプレックスって、「本当に」ダメですか…?
それを見せることで、「本当に」相手から舐められるのですか…?
人は自分のことになると、1のことを10、20、30と大ごとにしてしまうクセがあります。
そりゃあ自分が一番大切だし、よりよくありたいという願望の表れなので当然のことだと思います。
ここで少し考えてほしいことがあります。
あなたが、自分以外の誰かの弱みやコンプレックスを見聞きした時は、あなたはどう感じていますか?
もしかすると「ふ~ん」「そうなんだ」「そっか」くらいの反応の場合も多いのではないでしょうか。
試しに、友人や知人が抱えている弱みやコンプレックスを(聞けそうな人に)聞いてみるのもいいかもしれません。
「そうなんだ」「そっか、そう思ってたんだね」って思うこともたくさんあります。
これまで自分の弱み・コンプレックスを見せないように生きてきた人は(私も含めて)、自分が弱み・コンプレックスに敏感すぎるゆえに、「相手も私の弱み・コンプレックスを否定的に捉えるだろう」「これを見せるとバカにされるだろう」と無意識に思ってしまいます。(そしてこの予想は大体外れる場合が多いです)
そして、これまで弱み・コンプレックスを人に見せないように生きてきたゆえに、人から「そんなこと、全然気にしないよ^^」「あ、そうなんだ。そんな部分もいいじゃん!」って言われた経験も少ないのです。
だからこそ、「絶対、弱みは見せられない」とより一層思い込んでしまう悪循環に陥っています><
なので、あなたが思っているほど人はあなたの弱み・コンプレックスを意識していないのです。
あなたにとって100レベルの恥だと感じることが、相手にとっては3レベルくらいかもしれません。
「それは頭ではわかってるけど…」という声も聞こえてきそうですね。
そうですよね。その気持ちわかる気がします。私こそが、ゴリゴリの自分の弱み隠し人間でしたから。
体感するとわかる「弱みを見せてもいい」
もしあなたが感じているあなたの弱み・コンプレックスを「もしかしたら自分が思うほど大したことないのかも」と少しでも思えるようになったら、どんな日常になってそうですか?^^
そしていつも鎧(よろい)をまとう必要がなくなって、自分のことを隠す必要もなくなったら、どうでしょうか。
きっと、今の自分そのままを表現して、もっと自由に、何にもしばられずに生きていけそうじゃないですか?^^
そんな日常を実現するために、あなたにおススメしたいことがあります。
それは
✓自分が弱み、コンプレックスと思っていることが、本当はそうじゃないのかも、と疑ってみる
✓そして、少しでも「こんな部分があってもいいかもね」と思えるようになったら、少しづつあなたのことを周囲に自己開示してみてください。
もちろん、全てを誰でもにさらけ出す必要はありません^^
伝えやすそうな人から、はじめてみてください。
「実は私、〇〇なところもあるんだよね~」
「自分の〇〇なところ、ずっとコンプレックスに感じてたんだよね~」みたいに。
そしてこれは体感すると分かるのですが、自己開示をすればするほど、周囲からは”そのままのあなた”を受け入れてもらえやすくなります。これまで抱えていた考えとは、真逆なんです。
自己開示をして、もしかすると、1%くらいは弱み・コンプレックスを知ると、マウントをとってくる人もいるかもしれません。
でも他の99%の人は、あなたにより親近感や好感を持ってくれるようになります。
そして、ここでのポイントは、実は、相手の反応よりも、自己開示できた自分に着目することです。
これまで隠してきたこと、知られたくないこと、見せたくないことを、少しづつ人に開示できている自分を感じてみてください。人に言ってみて、どう感じているかを味わってみてください。
この自己開示を続けていくと、あなたが徹底武装していた鎧(よろい)が少しづつほどけていきます。
兜がとれて、胴部がとれて、腕部もとれて、足部の鎧(よろい)が外れていきます。
そうすると、人に隠すこともない、素のあなたでいられるからめちゃくちゃ楽になりますよ^^
少しづつでいいので、ゆっくりでいいので、その重たい鎧(よろい)から脱却して自然体のあなたで生きてください。応援していますね^^